トラディショナルグリップの握り方(その1)では、スティックと指の位置について解説してきました。
今回は、トラディショナルグリップの手の角度からの握り方を解説していきたいと思います。
まずは、角度の説明の前に知っていただきたいことがあります。
トラディショナルグリップという握り方ができた理由です。
昔は現在のようにキャリアという優れたもはありませんでしたので、ベルトのようなもので肩からスネアをぶら下げていたようです。
しかし、肩からぶら下げるだけなので、打面は水平ではなく斜めになってしまった。打面が斜めでは叩きにくいのでトラディショナルグリップが誕生した。
ということです。
イメージがわかない人はこちらの動画の8分16秒からの肩掛けの楽器を参考にしてください。
具体的な内容は話が長くなってしまうのでしませんが、スネアを斜めにすると叩きやすいグリップがトラディショナルグリップということです。
例えば、下の動画で紹介しているSanta Clara Vanguardくらいに角度をつけると非常に叩きやすいです。
しかし現在では、ほとんどの団体がスネアを水平に固定しています。
- キャリアの機能的に楽器を斜めにすることができなかった。
- 楽器が斜めだと見栄えが悪い。
- 握り方を工夫すれば楽器を斜めにしなくても叩ける。
などの理由により、楽器をまっすぐに構えるのが主流になったのだと考えています。話の内容が少しまとまっていませんが・・・
最終的に何が伝えたいかというと、
斜めな楽器を演奏するために誕生したルグリップのため、打面が水平なスネアだと叩きにくくなる
しかし、叩きにくいのは握り方の工夫で何とかなる
何とかするための方法を知らないと変な癖になりやすい
よって、トラディショナルグリップは難しい
ということです。
話が思ったよりも長くなってしまったので、次回のトラディショナルグリップ(その3)にて具体的に解説していきたいと思いますのでお楽しみに!